今回、19人それぞれの想いがあるでしょう。残念ながら私はテレパスではありませんので、皆さんの感想ではなく、あくまで私「チェッポ」が見て感じたことしか書けません。ただ、「すー」「jom」「mario」の3人は往復とも全く同じ便でしたし、その4人がBrandon Grant氏のお宅にホームステイすることになり、かなりの時間を共にしました。この3人のことに関しては、多くを書けるかもしれません。
この4名をBrandonの家に泊まったということで「Team B」と呼ぶことにします。同じ金曜に到着した「うっちー」「かず」夫妻ならびに土曜昼到着の「かりん」「ぐん」「チャーリー」の5人(Jay DeMerit宅泊)が、さしずめ「Team J」でしょうか? (残念ながら夜遅めの便で到着の方については空港近くのホテルに宿泊してもらいました。)
この部屋割りの理由ですが、Brandon宅にはTristage社(4/8のオフ会でTyと出会ったのは、このTristage社がパセラに彼を連れて来ていたからです。)の「Suzuki」(鈴木さん)と「Ayano」(綾乃さん)も泊まることになっていたからです。お2人はTyのBusiness Partnerですから、もちろん英語はペラペラ。一方、Jay宅には金曜の時点2人のち土曜に+3人でした。「初日、一番緊張する時に英語で一番流暢そうな2人(うっちー夫妻)がJay宅でしょ?」ということで決まった部屋割りです。うーん、半年間アメリカで勤務した私の英語力を見くびったな?(....TOEIC=610点、内心ほっとしました。)
さて「Team B」羽田に13:30集合。出発は16:20なので「早過ぎる?」と思う方もいるでしょうが、そこは何事にも慎重な日本人です。案の定、手続類は概ね順調に進み、出国前に「江戸小路」の中華料理店で軽く乾杯です。
雨の中、搭乗を待つデルタ航空120便
雨の羽田を定刻に離陸。経由地、ミネアポリスまでのフライトは10時間…jom,mario,チェッポの3人はエコノミーで並びの席。少しリッチなすーはプレミアムエコノミーで別席です。最初の2時間ほどかなり揺れたりもしましたし、全部で10時間ともなると話も途切れてしまいます。思い思いに機内の映画見たり、寝ようとしたり…。でも、jom,marioは「ほとんど寝られなかった。チェッポさんはよく眠っていたけど。」と言います。私とて目は閉じていたものの寝たのは多分2時間くらいのものです。さすがにミネアポリスに着いた時4人ともクタクタ。グリーンベイ便が予定より1時間半出発が遅れることがわかり疲労は倍増…飲んで時間を潰す元気もなく、とにかく乗換え搭乗口に向かいます。
敵地ミネソタで臆面もなくパッカーズジャージを着ていたことで、とんでもないことになってしまいました。ヴァイキングズファンに襲撃された?…いえいえ、そういうことではありません。グリーンベイ行きの搭乗口に行ったところ、とんでもないおっちゃんに会ってしまったのです。
年の頃は60代くらいのこのおっちゃん、我々を見つけると「Packers fan? Where're you from? Japan! Wow!」に始まり、それこそロビー中に響く声で「おーい、日本からパッカーズファンが来ているぞー」と叫ぶわけです!(もちろん英語で…)。グリーンベイ行きの搭乗口ですからパッカーズファンも多かったのでしょう。何人かと笑顔で握手やハグしました。
そのおっちゃんは、独自のチャントを持っていて「I say ”GREEN”, you say ”BAY”, OK?」のあと、
「GREEN」「BAY」
「GREEN」「BAY」
の応酬の繰り返し、空港で何度も「BAY」を言わされました。他の3人は「呑兵衛の相手は呑兵衛に任せた」と言わんばかりに他人のふり…ま、確かに疲れていましたからね…でも冷たい!…グスン…
結局、バーカウンターに拉致され、奥様とハグをしました。奥さんは私には満面の笑みですが、そのおっちゃんには「あんたいい加減にして!うるさいわよ!」的なセリフがあったように思います。おっちゃん、そんなこと意にも介さず…なので困り果てていましたが、なんと次なるサプライズを呼びこんでくれました。
バーの別席に連れて行かれるとやはり60代くらいの黒人を紹介してくれて「彼はパッカーズのレジェンドだぜ」と。彼は下のカードを私にくれました。
Willie Buchanon ご存知でした? 私も正直知らなかったのですが、あとで Wikipediaで調べると1972年のドラ1、7巡指名、プロボウル2度選出のCB、パッカーズ殿堂入りも果たしている名選手とのこと。「To Cheppo」って自筆してもらって。
で「日曜の席はどこだ? そこに訪ねて行くよ」と言われたので「エリア121」と教えました。「本当かよ?」とは思いましたが…。
こうやって、乗換空港から波乱の幕開けです。
Brandonに「遅れているので空港に18:15ピックアップよろしく」の連絡をします。同じ連絡を空港で落ち合ううっちー・かず夫妻にも。ちなみに2人は前日にシカゴに着いていて、一晩ゆっくりしてからレンタカーでグリーンベイ空港に向かう予定です。
グリーンベイまでの飛行機は4人バラバラの席、隣はやはりパッカーズファンの夫婦と思しき人物でしたが、隣の奥さんは途中からバプテストの信仰の勧めを熱心にしてきて...「ごめん、私はBuddhist」と言っても聞いてくれません。それでも興味ないとみるや旦那を置いて、違う席にさっさと移りましたが....
グリーンベイ空港でうっちー・かず夫妻と出会い、Brandonが定刻少し遅れて迎えに来てくれました。
なぜかあの変なおっちゃんがいる…
Brandonとの初対面
初対面!
緊張するはずですが、さっきのおっちゃんで温まっていたのか意外と平気でした。そのたくましい腕で次々と4人の荷物を積載してくれると、家に向かって出発です。
家に着き、奥さんのAshleyと子供達(Christopher, Jameson, Lucy)と対面。長男のChristpherは「コンニチワ、アリガトウ」などと気さくに話しかけてくれますが、Jameson君は物陰に隠れて変な日本人に不安げな面持ち。Ashleyは「He's very shy!」と肩をすくめます。小っちゃなLucyは、ま、当たり前ですがマイペースでした。
まずは4人が泊まる部屋に案内されます。何と3つの子供部屋が私たちにあてがわれたのです。子供はすべて夫婦の寝室で我慢するとのこと。なんだか申し訳ない...
「あれ、SuzukiとAyanoは?」と聞くと「SuzukiとAyanoはここじゃないよ。」(何でも次の日からのバスのドライバーをしてくれた人のところにStayとのこと)
えーーー! じゃぁ有能な通訳なんていないじゃない!
TOEIC610でも頑張らなければいけない!って緊張します。何だか誤算続き! ま、しゃあない、頑張ろう!(でも、BrandonもAshleyもすごく親切に話してくれたし、他の3人も耳も口もたいしたものでしたよ。Jomさんはイギリス留学経験もあったというし…)
「ところで、Tyは?」と聞くと、Brandonニヤッと笑って「あそこだよ。」指さす先は庭に設営された大きなテント!マジですか!と思っていると、「Hey! Cheppo!」って感じでTy登場。談笑の後、いきなりお猪口サイズのショットグラスにウィスキーを並々つがれ、「グリーンベイの歓迎の流儀だ、飲み干せ!」と。結局立て続けに2杯、うぃー、効くーーー。最近、日本じゃ「一気飲みご法度」の傾向が強いのに...
そのあと食事に行きます。Jay家のうっちー・かずと合流し、夕暮れのランボーフィールドが真向かいに見えるレストラン「Hinterland Brewery」へ。ここで、Suzuki、AyanoやTyの奥さんTara、Jayのご両親と合流です。Jayは遅れてくるとのこと。
美しすぎるランボーの夜景
ランボーの夜景を見ながらの食事は最高でした!しかし、いかんせん着いたばかりで疲労感はありあり。ビールを煽ったまではよかったが、次から次へと出てくる肉の塊にはさすがの私もほとんど手を付けられませんでした。(その分、ビールはたらふく飲みましたよ!)
Jayが来た時には宴は最高潮!もう誰も止められません。周りのお客さんに遠慮することもなく…というか、そんなの周りも日常茶飯事で気にならないのか…とにかく大騒ぎです。
最初は抑え気味に…と思っていた夜が、最初からこの盛り上がり。
果たして明後日のGameDayまで体力持つのかな? と本当に心配になりました。
右端がTy その隣がSuzukiです。
2時間も騒いだ後、代行でBrandon宅に戻ります。
お土産をTyとBrandonに渡さないと、寝るに寝られません。おごそかに贈呈式が始まります。子供向けの土産や、私のじいちゃんが描いた花の木版画をあしらったハガキなどもあったのですが、きれいな包装紙など何のその、ビリビリ破いてあけていきます。Tyが笑いながら「Sorry, American Style」って。
皆さんアメリカ人にプレゼントする時にラッピングにお金をかけることはやめましょう(笑)
やはりうけたのが「九谷焼」のペアマグカップ、緑と黄色のパッカーズカラーのこのカップをみるなり、Brandonの目がきらりと光り、先ほど済んだはずのウイスキー・ウェルカムのやり直しです。いやはや…
Tyと「Team B」
最初の日くらいは静かに立ち上がりたい…と思っていた「Team B」の目論見は見事に破壊されました。嵐のような騒ぎのあと各部屋に戻った4人。誰に聞いても「速攻で寝た」ということでした。
かくして、第1夜が終わりました。
(この調子で書いていたらいつ終わるのだろう)